デスクトップ用Webブラウザのシェアの推移(2013年9月~2014年9月)
Webシステムを開発する際、動作保証するWebブラウザの種類やバージョンの選定は大変重要です。
それぞれCSSやHTML5の対応範囲が異なることから、どのブラウザでも同じように動作する、あるいは、見えるようにするために調整とその試験が欠かせないからです。
動作保証ブラウザが明示されている場合は運用後に下位バージョンのサポートをいつ打ち切るか、動作保証ブラウザの指定がない場合は動作確認や検証をどのブラウザで行うか、といった検討を行います。
その観点から、各ブラウザのシェアを把握しておくことは動作保証ブラウザの方向性を決める手がかりとなります。
2013年9月~2014年9月のWebブラウザのシェアの推移を調べてみました。
一番に目につくのは、2014年3月から5月にかけて、Internet Explorer(以下、IE)のシェアが急激に落ちている点です。
これはOS: Windows XPのサポート終了に伴うPCの買い替えやブラウザ変更が影響しているものと思われます。
IEが下げたシェアは、ChromeとFireFoxで分けた構図です。
それでも、Windows OS標準搭載のIEのトップシェアの座は変わりません。
現在のところ、IE、Chrome、FireFoxのシェアを合算すると90%超となり、これらで動作確認できればだいたい網羅できていると言えるでしょう。
上記集計では各ブラウザのバージョンが統合して算出されていますので、さらに直近3か月のバージョン別のアクセスの割合を取得してみました。
IEユーザの中で、IE11がトップシェアとなりました。割とスムーズな移行ができているようですが、IEの旧バージョンをお使いのユーザもそれなりにいらっしゃるようです。
ChromeとFireFoxについては、最近相次いでバージョンアップがリリースされましたので、今後の動向を見守りたいところです。
アクセス解析サービス「StatCounter」(アイルランド)による調査結果を参照しています。